中国の大手金融情報プラットフォーム「万得(Wind)」はこのほど、上場企業の最新ESG格付けを公表しました。リードは前回のA格からAA格へと評価が引き上げられ、持続可能な成長力の一層の向上と、環境・社会・企業ガバナンスにおける業界上位水準への到達が示されました。
WindのESG評価体系は、国際基準と中国市場の特性を融合した枠組みを採用します。中国資本市場での投資実務や上場企業の特性を踏まえ、環境・社会・ガバナンスの3分野、29の細分テーマ、500超の評価項目で構成されます。評価対象はA株・香港上場企業を網羅し、その専門性と信頼性は国内外の資本市場から高く評価されています。
公式データによれば、リードの今回のWind ESG総合スコアは8.15点(満点10点)で、設備業界562社中22位、上位4%にランクインします。特に、ESG管理実践スコアは前年比で約20%向上しており、継続的改善に向けた力強い動きが浮き彫りとなりました。
近年、リードはESG経営を段階的に戦略企画へ組み込み、「スマート製造により世界のグリーンエネルギー転換を推進する」という持続可能な成長戦略を確立します。「戦略―実行―検証」のクローズドループ型管理体制を構築し、ESG価値と企業成長の深い融合を実現しております。
戦略企画において、業界初となるカーボンニュートラル・ロードマップを公表し、「2030年カーボンピーク、2035年カーボンニュートラル」という目標を明確化にしました。さらに「気候行動ホワイトペーパー」を発行し、再生可能エネルギーへの切替、カーボンフットプリント管理、グリーン製品製造といった施策の実行ルートを体系的に開示しました。これらの取り組みにより、同社は新エネルギー設備分野におけるESG実践の先駆者としての地位を確立します。
グリーン経営の理念において、開発や生産、サプライチェーンなどの全工程ESG管理体制を構築しました。2024年末時点で、デジタルエネルギー管理プラットフォームを活用し、年間168万kWhの電力を節約しました。主要設備を始めた生産ラインの梱包簡素化により、CO₂削減量は累計70万トンを超えました。
2025年4月には、無錫第2工場がISO 14068カーボンニュートラル認証を取得し、国内で同認証を受けた初の企業となりました。また、ドイツ・ナイラ工場の屋上太陽光発電プロジェクトはすでにグリーン電力供給を実現しました。国内拠点の第1期分散型太陽光発電プロジェクトも近日中に稼働を開始し、発電は100%構内で消費されると見込みです。さらに2027年までに、国内生産拠点において合計出力20MWを超える分散型太陽光発電所の建設を完了する見通しです。
新エネルギー設備分野の技術リーダーとして、リードは持続可能な発展の理念を製品ライフサイクルに深く組み込み、「高効率・省エネ」を中心に、ビジネス的価値と持続可能性を兼ね備えたソリューションを提供します。
工程改善と製造プロセス適正化により、従来の湿式電極製造に比べてエネルギー消費を38%削減するドライ成膜複合機や、電力利用効率を75%以上に高めた充放電システムなど、数々の高効率・省エネ型の設備を相次ぎ発表しました。さらに、生産パラメータの自動調整、設備故障予測、不良品削減を可能にする「LEADACE穹頂」シリーズのスマートプラットフォームを搭載し、「クリーン生産―スマートエネルギー―低炭素製品」の一体化の製品体系を構築しました。生産の源流から多角的な省エネ・省資源を実現し、世界のグリーン転換を装備面で支えるようになっております。
また、事業活動以外、リードは公益活動にも積極的に取り組んでいます。無錫―延安の地域間支援を継続し、宜川の困難な環境にある子どもたちへの支援、テンセント公益との共同によるチャリティ販売、年間奨学金の設立などを通じ、毎年約100名の学生を支援します。産学連携や公益基金を含む多様な形で社会的責任を果たします。
こうしたESG領域での卓越した取り組みは広く社会に認められ、今回、Wind ESG評価がAAに格上げされたことは、同社の長年の努力の成果を示すものだ。過去1年間には以下の評価・受賞も得ている。
国際評価:CDP気候変動・水資源安全性アンケートでB評価を取得し、S&Pグローバル『サステナビリティ年鑑(中国版)2025』に選出。
国内評価:華証ESG評価でAAを獲得し、「2025年A株上場企業 コーポレートガバナンス(G)次元ベストプラクティスTOP50」に選出。
資本市場からの信頼:深セン証券取引所の情報開示評価で6年連続Aを獲得、中国証券報の「金牛科創賞」、証券時報の「投資家関係管理・株主還元賞」を受賞。
これらの権威ある評価は、リードの優れたガバナンス、高度なESGリスク管理力、そして強固な持続的成長力を裏付けるものと考えられます。